ネパール大地震:復興支援募金は終了します

ネパール大地震の被災地支援については、パートナー団体のFEDOによる復興支援事業が2018年3月で終了したため、サマンタでの募金活動も2018年3月末をもって終了いたしました。復興支援という事業での支援は終了したものの、引きつづきFEODが活動する村落において地域開発、生活支援は継続しているため、その取り組みの一環として生活再建が継続されます。皆様のこれまでのご協力に心から感謝申し上げます。

ネパール大地震 募金額と送金額 報告(期間 2016年4月~2018年3月)

 

 

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サマンタでは、ネパール地震直後の2015年4月30日から募金を開始しました。

累計105件(募金箱や団体さんが取りまとめて送金くださったものは1件でカウント)

 

募金総額   1,277,789円 

 

ありがとうございました。

引き続き、ネパール地震支援募金を募っていますので、

サマンタ会費・就学基金会費などと合わせてご支援いただければ幸いです。

ご協力、お願いいたします。

 

復興支援募金のお願い~被災地の先住民族ならびにダリット(被差別カースト)女性を支援している団体へ届けます~

20154月と5月にネパールを襲った大地震の後、反差別草の根交流の会「サマンタ」は現地で社会的弱者のための支援活動を開始している現地NGOへの募金活動を継続しています。

当会が2012年度より「102」就学支援を行っている先住民族・タマンの女の子たちの村は、カトマンドゥの東南、オートバイで片道3時間のカブレ郡カルパチョーク村です。また、サマンタはネパールの被差別カーストである「ダリット」の女性当事者団体FEDO(フェミニストダリット協会)とも交流を続けています。全国各地の村にFEDOの支部があり、複合した差別をうけるダリット女性たちの生活向上、差別撤廃の取り組みを行っています。これらの団体の活動地域に住む先住民族やダリットの多くが被災されました。

ネパールは格差社会で、村の子どもたちやダリットの女性たちには日頃から厳しい暮らしが強いられていて、災害弱者です。一層大きな苦難が続くことでしょう。

地震から5ヶ月近くが経ちますが、被災地では未だに再建のめどがたたない地域も多く、多くの人びとが不便な生活を余儀なくされている状況です。また、生活の糧が奪われた家庭の女性や、身寄りのない子どもたちが人身売買のリスクにさらされているという報告もあります。

現地NGOは現在、復興支援として仮設住宅の建設や改良を継続したり、中長期的な視点にたって被災者の心のケアや保健状況の改善をはかるための活動を実施しています。現地NGOが実施する被災者の生活再建の取り組みに、ささやかながら当会も協力して参る所存です。引き続き、現地の活動への皆様のご協力を賜ることができますと幸いです。現地NGOの支援活動状況については、引き続き当会のニュースレターやウェブサイトにて随時ご報告をさせていただきます。今後共どうぞよろしくお願いいたします。                          

 20159

反差別草の根交流の会「サマンタ」

共同代表 池田千津美、斧田薫、山本愛

 

【支援金について】
 いただいた寄付金の全額を支援金として現地に送ります。
 送金手数料は、サマンタが負担します。
 支援金の使途は、それぞれの団体に委任します。

 

【支援先・方法】
①SAGUNを通じて、奨学生が住む村の復興や生活再建に役立ててもらう。
②FEDOを通じて、被災地域のダリット女性たちの生活再建に役立ててもらう。


【支援の報告】
サマンタのウェブサイトやニュースレター「サマンタだより」を通じて行います。


【寄付金の振込先】
郵便振替口座 口座番号:00980-7-195507 
加入者名:反差別草の根交流の会「サマンタ」 ※通信欄に[ネパール地震]と明記下さい。

現地NGO(FEDOとSAGUN)からの活動報告(抜粋して掲載)

(5月2日)SAGUNより

SAGUNの中心メンバー等は、4/29にカブレ郡のカルパチョーク等4つの村を訪ねました。

村の家は、70~90%は壊れていて、住めない状況です。カルパチョーク村では、15%の家が全壊、75%が壁が壊れて住めなくなりました。10%だけが残ったとみられます

戸外で、村にあったテントで助け合って暮らしているけど、余震の恐れと、突然川の流れのように降る雨の中での生活を強いられています。農村なので、食料はなんとかあるようです。

この地域には、政府の支援も、国際的な援助も届いていない。

戸外で暮らす、とりわけ子ども、高齢者、女性は、薬が必要です。家をなくしたので、家を再建するまで暮らせる丈夫なテントと、テント村を照らす照明が必要。訪問した村々では、合計1360の支援を必要とする世帯があります。SAGUNは、今後、草の根のネットワークと若者を動員しながら、地元行政の災害委員会と協力して、支援活動を展開していきます。

(5月6日)FEDO(フェミニストダリット協会)より

「支援物資配布を継続して行っています」

地震の直後より、FEDOはシンドゥパルチョーク郡、カブレパランチョーク郡、ラリトプル郡への物資供給の支援を開始しています。本日5月6日(水)はバクタプル市の中で、被害の大きかった地区60世帯、300人を対象に米、塩、油、マットレス、バケツ、応急処置セット(簡単な薬を含む)等をセットにして配布しました。同じく、ラリトプル郡ラマタール村で支援物資の配給を行いました(写真左)。村人は「まだ政府から支援は来ていなかった」とのことでした。今後も引き続き物資の配給を継続すると共に、新たにラメチャップ郡の2つの村においても支援物資の配給を行う予定です。皆さんの継続した支援をお願い致します。

(5月4日)SAGUNより

5月3日にカルパチョーク村でテントを配布してきました。今後は、医薬品を同地域ならびにマンガルタール村おいても配給予定です。

(5月7日)FEDOより

FEDO事務所前にて、地震救援ボランティアチームの皆さんです。各地の被災地に赴き、物資の配布を行います。

(5月9日)FEDO

カブレパランチョーク郡 Gairi Bisauna Deupur 村3区。73世帯に支援物資を配布しました。この地区のほとんどの家屋が全壊です。

(5月9日)FEDO

チャングナラヤン村1区にて。54世帯に物資の配布。

(5月11日)FEDO

ネパールのアヴェニューTVと共同で、ダーディン郡カトランジェ村の117世帯に物資の配布を行いました。各世帯に10キロの米、ダル豆、塩、菜種油、砂糖、チウラ(押し米)、バケツ、衣類、医薬品、水の洗浄剤、毛布、テントなど必要品を配布。郡庁所在地のダーディンベシから27キロ離れているだけですが、山道で険しかったため、これまで物資はとどいていませんでした。物資を受け取った村人は大変喜んでくれました。村のチャンドラ・バハドゥル・ビカさんは「私たちは忘れ去られていました、皆さんがきてくれて、物資に本当に助けられます」。アヴェニューTVは「ダリットの世帯は、物資配給から置き去りにされている可能性もあり、このような物資配給の取り組みは救援活動を効果的にするものです」と述べています。

FEDOは、地震によって家族や親族など身近な人を失った被災者たちに、物資の配給をうけていないシンドゥパルチョーク、ラメチャップ、ダーディン、バクタプル、カトマンズ、ラリトプル、カブレにて、これまで1200世帯に物資の配給を行いました。

(5月12日)FEDO

シンドゥパルチョークのバタセ村に物資配布のために到着したとき、M6.8の大きな余震がきました。配布を終え、郡庁所在地であるチョウタラの道路はふさがれていましたが、救援チームはカトマンズになんとか戻ることができました。

(5月27日)FEDOからの報告書が届きました。抄訳を掲載いたします。


2015年4月25日11時56分にネパールを襲った地震は、過去80年間で最も規模が大きいものとなりました。余震は続いており、200回を超えています。死者数は8664人で増加しており、負傷者数は21974人です。10歳以下の子どもたちが最も多いです。

501,906棟が全壊し、272,232棟が半壊しました。地震は、国中の人々の生活や財産に甚大な被害をもたらしました。カトマンズ盆地の数々の世界遺産も多くが破壊されました。震源地は農村地帯でしたが、カトマンズにも大きな被害が集中しました。エベレストの南側では雪崩があり、その地帯の村は壊滅的状況で、支援者がなかなか入れない状況です。

最も影響をうけたのは、シンドゥパルチョーク郡、ゴルカ郡、ダーディン郡、ラスワ郡、カブレ郡、ヌワコット郡、ドラカ郡、カトマンズ郡、ラリトプル郡、ラメチャップ郡です。震源地であるゴルカ郡と、シンドゥパルチョーク郡は、およそ9割の家屋や建物が倒壊、もしくは全く住めない状況です。これらの地域の通信や交通手段も破壊されたため、救援活動の妨げになっています。

これらの状況とニーズを分析し、FEDOはまだ支援の手が届いていない地域に手を差し伸べようとしてきました。FEDOの支援はささやかなものですが、価値は大きいです。

4月29日から、被災者への支援を開始しました。当局からの救援物資の配布には格差があり、このような当局に近く、手段のある人々が恩恵を受けているという情報もあります。ですので、FEDOは8つの郡の、被害の大きかった村で支援をしました。人々の喫緊のニーズを分析し、救援物資を被災者にとどけました。FEDOは郡のチームと協働し、最も支援を必要とする人々に配布しました。被災者の大多数は中心地から離れているため、ひとりひとりに届けるのはとても困難でした。このようなハードルがありますが、FEDOは最も脆弱な人々が恩恵をうけられることを確保することで、公正を果たしました。

被災世帯に配布したのは、米、豆、塩、食用油、押し米(チウラ)、麺、ビスケット、医療品、水の浄化剤、衛生キット、尊厳キット(女性のための衛生キット)、マットレス、テント、バケツ、毛布、衣類です。これまでに1427世帯と一つの学校に配布しました。これらの救援活動では様々な地域でボランティアも参加しました。

<これまでに支援した地域・日付・対象世帯数>

ラリトプル郡 ゴダワリ市 4月29日 36世帯
     同 ラマタール村 5月5日 68世帯
     同 ジャルワラシ村 5月8日 64世帯
     同 レレ村 5月21日 140世帯

カトマンズ郡 タラケシュワル市 4月30日 36世帯
     同 クマリ・スクール・バンガル 5月4日 100世帯

バクタプル郡 グンドゥ村 5月6日 60世帯
     同 チャングナラヤン村 5月7日 60世帯

カブレ郡 ホクシェ村 5月2日 45世帯
   同 マハデブスタン村 5月2日 60世帯
   同 デブプール 5月8日 60世帯
   同 ブミダダ村 5月8日 60世帯
   同 デウプール村 5月20日 60世帯

シンドゥパルチョーク郡 ペトゥク村 5月2日 74世帯
          同 バタセ村 5月12日 150世帯

ヌワコット郡 ベルタール村ミジャールトール 5月4日 49世帯
     同 クマリ村 5月12日 120世帯

ラメチャップ郡 スナールパニ村 5月7日 45世帯
      同 パカルバス村 5月7日 25世帯

ダーディン郡 カトゥンジェ村 5月8日 115世帯

合計世帯数 1427世帯

(お知らせ)イベントに参加して、ネパール大地震の被災者を支援できます(京都の「わかちあいネパール部」さんの取り組み)

 京都在住のインド舞踊家、金澤倫子さんが主宰される「わかちあいネパール部」のイベント収益を、寄付でお寄せくださっています。一般の方が楽しい企画に参加しながら、支援にもつながる試み。ダンスだけではなく、様々な企画があります。今後もイベントは継続されますので、関西にお住まいで、ご関心のある方は、下記URLの同部の活動を御覧ください!

http://satyayugatmabhava.wix.com/sharetheluvwithnepal/


(募金の記録)

第1回イベント終了後、6月26日に11520円を送金いただきました。ありがとうございました。

伊丹人権フェスティバルにてパネル展示を行いました(2015年9月25~26日)

 2015年9月25日(土)、26日(日)に兵庫県伊丹市の伊丹人権フェスティバルが、同市の人権啓発センターにて行われました。パネル展に、サマンタも出展して、FEDOによる支援事業の写真パネル等の展示を行いました。

 両日に渡り、多くの市民の方々にご覧頂くことができました。ご来場くださった皆様に感謝申し上げます。(写真はパネル展の様子)

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「サマンタ」

 

事務局:〒664-0851 兵庫県伊丹市中央3丁目2―4 クロスロードカフェ内

 

連絡先:samanta_sgid●yahoo.co.jp

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